『信長の野望 蒼天録』官位一覧

位階官位名説明
24関白
かんぱく
天皇を補佐して執政する職位。豊臣秀吉は、関白就任のために近衛前久の猶子となり、平姓から藤原姓に改めた。なお、「太閤」は前の関白を意味する。
23太政大臣
だじょうだいじん
朝廷の最高機関・太政官の最高職。実権がなく、名誉職であったために、死者へ贈られる例が多かった。なお、「相国」は太政大臣の中国名である。
22左大臣
さだいじん
太政官の長官。最高職の太政大臣には実権がなく、宮内の実質的な最高責任者である。統理衆務、挙持綱目、総判庶事の権限を有していた。
22右大臣
うだいじん
太政官の長官。位階は左大臣に次ぐが、職掌は同じである。左大臣が空位の際は政務を代行した。織田信長、豊臣秀頼、徳川家康などが叙任された。
21内大臣
ないだいじん
太政官の定員外大臣。大宝令以前は左右大臣より上位であった。左右大臣が不参の際は政務を代行した。徳川家康、織田信長、織田信雄などが叙任された。
21蔵人別当
くろうどのべっとう
蔵人所の長官。蔵人所は禁中で天皇の御側の御用を務めた機関。蔵人別当は殿上人を束ねるため、殿上の別当とも呼ぶ。詔勅を各省に伝達する大役を担う。
20大納言
だいなごん
太政官の次官。大臣とともに庶政を司った。また政務について天皇に奏上し、勅令を宣下する任務などを担当した。足利義昭、豊臣秀長などが叙任された。
20権大納言
ごんだいなごん
大納言の権官。「権」は定員超過のために仮設された職位を表す。職務は大納言と同じである。前田利家、豊臣秀次、徳川家光などが叙任された。
20権大納言
ごんだいなごん
大納言の権官。「権」は定員超過のために仮設された職位を表す。職務は大納言と同じである。前田利家、豊臣秀次、徳川家光などが叙任された。
19中納言
ちゅうなごん
太政官の次官。大納言の定員を減らして新設された職位。職掌は大納言と同じである。織田秀信などが叙任された。なお「黄門」は中納言の中国名である。
19中納言
ちゅうなごん
太政官の次官。大納言の定員を減らして新設された職位。職掌は大納言と同じである。織田秀信などが叙任された。なお「黄門」は中納言の中国名である。
19権中納言
ごんちゅうなごん
中納言の権官。「権」は定員超過のために仮設された職位を表す。職掌は中納言と同じである。上杉景勝、伊達政宗、結城秀康など多くの武将が叙任された。
19権中納言
ごんちゅうなごん
中納言の権官。「権」は定員超過のために仮設された職位を表す。職掌は中納言と同じである。毛利輝元、小早川隆景、豊臣秀頼など多くの武将が叙任された。
19権中納言
ごんちゅうなごん
中納言の権官。「権」は定員超過のために仮設された職位を表す。職掌は中納言と同じである。徳川家康、小早川秀秋、豊臣秀長など多くの武将が叙任された。
19権中納言
ごんちゅうなごん
中納言の権官。「権」は定員超過のために仮設された職位を表す。職掌は中納言と同じである。毛利輝元、小早川隆景、豊臣秀頼など多くの武将が叙任された。
19弾正尹
だんじょういん
弾正台の長官。二官八省から独立して検察を司った。太政大臣を除くすべての役人の不正・違法行為を摘発するのがおもな任務である。
19左近衛大将
さこのえたいしょう
左近衛府の長官。禁兵を総督し、内裏を警衛した。また、天皇の行幸の際には中将・少将とともに警護にあたった。一条房冬(兼定の祖父)などが叙任された。
19右近衛大将
うこのえたいしょう
右近衛府の長官。禁兵を総督し、内裏を警衛した。また、天皇の行幸の際には中将・少将とともに警護にあたった。足利義晴、織田信長などが叙任された。
19太宰帥
だざいのそち
太宰府の長官。太宰府は、筑前国に置かれた地方官庁で、西海道の内政・軍事・外交を行った。府の事務は次官の大弐が司ったため、実権がなかった。
18中務卿
なかつかさきょう
中務省の長官。秘書官として天皇に近侍し、内廷関係の諸雑務を担当した。原則として四品以上の親王が叙任される官職であった。宮部継潤などが叙任された。
17参議
さんぎ
令外官の1つ。大臣・納言とともに政治協議への参与を任務とした。島津義弘、毛利輝元など多くの武将が叙任された。なお、「宰相」は参議の中国名である。
17参議
さんぎ
令外官の1つ。大臣・納言とともに政治協議への参与を任務とした。上杉景勝、細川忠興など多くの武将が叙任された。なお、「宰相」は参議の中国名である。
17参議
さんぎ
令外官の1つ。大臣・納言とともに政治協議への参与を任務とした。豊臣秀次、京極高次など多くの武将が叙任された。なお、「宰相」は参議の中国名である。
17参議
さんぎ
令外官の1つ。大臣・納言とともに政治協議への参与を任務とした。織田信長、足利義昭など多くの武将が叙任された。なお、「宰相」は参議の中国名である。
17参議
さんぎ
令外官の1つ。大臣・納言とともに政治協議への参与を任務とした。豊臣秀次、京極高次など多くの武将が叙任された。なお、「宰相」は参議の中国名である。
17参議
さんぎ
令外官の1つ。大臣・納言とともに政治協議への参与を任務とした。織田信長、足利義昭など多くの武将が叙任された。なお、「宰相」は参議の中国名である。
17式部卿
しきぶきょう
式部省の長官。文官の考課(職務態度や品行の調査)や選叙(人材を選抜し叙任する)など人事関係の全般を司った。楠正虎(織田家臣)などが叙任された。
17治部卿
じぶきょう
治部省の長官。役人の相続や冠婚葬祭、寺院や僧尼の監督を司った。奈良時代以降は仏事・神事が職務の中心となる。豊臣家臣・桑山重晴などが叙任された。
17民部卿
みんぶきょう
民部省の長官。地方の戸籍・徴税と建設関係を司った。また、主計寮(歳出入と予算・決算)と主税寮(穀物の出納)を管轄した。前田玄以などが叙任された。
17兵部卿
ひょうぶきょう
兵部省の長官。武官の人事、国内の兵士と兵器の管理を司った。また、武事関係の年中行事に関与した。大内義隆、金森長近などが叙任された。
17刑部卿
ぎょうぶきょう
刑部省の長官。訴訟の裁決や刑の執行、諸官庁からの裁判上の質問への回答、負債に関する証拠簿書の保管などを職務とした。有馬則頼などが叙任された。
17大蔵卿
おおくらきょう
大蔵省の長官。諸官司への出納管理、諸国から集められた貢物や宝物の管理、度量衡の管理・検査、売買における価格の画一化などをおもな職務とした。
17宮内卿
くないきょう
宮内省の長官。宮中の米・雑物などの出納、官田の経営、天皇の衣食・諸雑用、地方からの供出物の管理など、おもに帝室の御用全般を司った。
16左大弁
さだいべん
太政官内の訴訟や監視をする長官。管轄するのは、中務、式部、治務、民部の四省である。重要な役職の1つで、参議と兼任の場合が多かった。
16右大弁
うだいべん
太政官内の訴訟や監視をする長官。管轄するのは、兵部、刑部、大蔵、宮内の四省である。重要な役職の1つで、参議と兼任の場合が多かった。
16蔵人頭
くろうどのとう
蔵人所の次官。四位殿上人のうち、弁官と近衛の中から選ぶのが通例であった。殿上での席次も、蔵人頭は上の位階の者よりも上座とされた。
16蔵人頭
くろうどのとう
蔵人所の次官。四位殿上人のうち、弁官と近衛の中から選ぶのが通例であった。殿上での席次も、蔵人頭は上の位階の者よりも上座とされた。
15左京大夫
さきょうだいぶ
左京職の長官。京の東半分を統轄し、司法・行政・警察を司った。武田信虎、北条氏康のほか、伊達家を初めとする東北地方の大名の多くに、代々自称された。
15右京大夫
うきょうだいぶ
右京職の長官。京の西半分を統轄し、司法・行政・警察を司った。管領細川家の当主が代々叙任された。また佐竹家の歴代当主、最上義光などに自称された。
15弾正大弼
だんじょうだいひつ
弾正台の次官。朝廷内の巡察、役人の不正の摘発を任務とした。のちに職権は検非違使に移った。松永久秀などが叙任された。また相馬盛胤などに自称された。
15左近衛中将
さこのえちゅうじょう
左近衛府の次官。内裏の警衛や、天皇の行幸の際の警護などを務めた。足利義輝や一条兼定、織田信包、北畠晴具などが叙任された。
15左近衛中将
さこのえちゅうじょう
左近衛府の次官。内裏の警衛や、天皇の行幸の際の警護などを務めた。足利義輝や一条兼定、織田信包、北畠晴具などが叙任された。
15左近衛権中将
さこのえごんちゅうじょう
左近衛中将の権官。「権」は定員超過のために仮設された職位を表す。職掌は左近衛中将と同じである。織田信忠、織田信雄、宇喜多秀家などが叙任された。
15左近衛権中将
さこのえごんちゅうじょう
左近衛中将の権官。「権」は定員超過のために仮設された職位を表す。職掌は左近衛中将と同じである。織田信忠、織田信雄、宇喜多秀家などが叙任された。
15右近衛中将
うこのえちゅうじょう
右近衛府の次官。内裏の警衛や、天皇の行幸の際の警護などを務めた。豊臣秀次や一条房基(一条兼定の父)などが叙任された。
15右近衛中将
うこのえちゅうじょう
右近衛府の次官。内裏の警衛や、天皇の行幸の際の警護などを務めた。豊臣秀次や一条房基(一条兼定の父)などが叙任された。
15右近衛権中将
うこのえごんちゅうじょう
右近衛中将の権官。「権」は定員超過のために仮設された職位を表す。職掌は右近衛中将と同じである。小早川秀秋などが叙任された。
15右近衛権中将
うこのえごんちゅうじょう
右近衛中将の権官。「権」は定員超過のために仮設された職位を表す。職掌は右近衛中将と同じである。小早川秀秋などが叙任された。
15左衛門督
さえもんのかみ
左衛門府の長官。諸門の禁衛、出入りする人物・資材の点検を司った。小早川秀秋、酒井忠次などが叙任された。なお、「金吾」は衛門督の中国名である。
15右衛門督
うえもんのかみ
右衛門府の長官。諸門の警備、出入りする人物・資材の点検を任務とした。毛利輝元などが叙任された。なお、「金吾」は衛門督の中国名である。
15左兵衛督
さひょうえのかみ
左兵衛府の長官。宮廷内の内門の守衛、天皇の行幸の際の警護、その他の雑役などを務めた。古河公方の足利晴氏などが叙任された。
15右兵衛督
うひょうえのかみ
右兵衛府の長官。宮廷内の内門の守衛、天皇の行幸の際の警護、その他の雑役などを務めた。なお、「武衛」は兵衛の中国名である。
15太宰大弐
だざいのだいに
太宰府の次官。長官の太宰帥には実権がなく、太宰府の実質的な最高責任者である。府の事務一切を取り扱った。大内義隆などが叙任された。
15勘解由長官
かげゆのかみ
勘解由使局の長官。令外官の1つで、桓武天皇の代に設置された。役職異動の際に、前任より後任へ引き継がれる書類の審査を行った。
14左中弁
さちゅうべん
太政官内の訴訟や監視をする次官。管轄するのは、中務、式部、治務、民部の四省である。実務能力だけでなく、文才や詩興に富んだ者が好叙任されたという。
14右中弁
うちゅうべん
太政官内の訴訟や監視をする次官。管轄するのは、兵部、刑部、大蔵、宮内の四省である。実務能力だけでなく、文才や詩興に富んだ者が叙任されたという。
14中務大輔
なかつかさたいふ
中務省の次官。長官の中務卿を補佐するなど、宮中の政務全般に携わった。小早川隆景、本多忠勝などが叙任された。また島津豊久などに自称された。
14大膳大夫
だいぜんだいぶ
大膳職の長官。役人に供される食事の副食物や調味料を調達・製造・調理などをするのが任務である。武田信玄、奥平家昌(信昌の長男)などが叙任された。
14修理大夫
しゅりだいぶ
修理職の長官。修理職は木工寮とともに内裏の修理などを手掛ける機関。皇居の修繕や造営の際は指揮をとった。ほかに権亮、史生、算師などの役職があった。
14太宰少弐
だざいのしょうに
太宰府の次官。上官の太宰大弐の補佐、大社の祭事の監督を任務とした。九州の豪族・少弐家の姓は、始祖・武藤資頼がこの官職に叙任されたことに由来する。
13左少弁
さしょうべん
太政官内の訴訟や監視をする官職。管轄するのは、中務、式部、治務、民部の四省である。詔勅の草案作りが主な職務であるため、学識ある者が選ばれた。
13右少弁
うしょうべん
太政官内の訴訟や監視をする官職。管轄するのは、兵部、刑部、大蔵、宮内の四省である。詔勅の草案作りが主な職務であるため、学識ある者が選ばれた。
13式部大輔
しきぶたいふ
式部省の次官。文官の人事を司った。原則として御侍読(天皇への読書の教授)をした者が任官した。榊原康政や木下勝俊(豊臣秀吉の甥)などが叙任された。
13治部大輔
じぶたいふ
治部省の次官。役人の冠婚葬祭などを司り、長官の治部卿を補佐した。今川義元などが叙任された。また桑折貞長(伊達家臣)などに自称された。
13民部大輔
みんぶたいふ
民部省の次官。地方の戸籍・徴税などを司り、長官の民部卿を補佐した。杉興重(大内家臣)などが叙任された。また十河一存、十河存保などに自称された。
13兵部大輔
ひょうぶたいふ
兵部省の次官。武官の人事、兵士・兵器などの管理を司り、長官の兵部卿を補佐した。細川藤孝、田中吉政、仙石忠政などが叙任された。
13刑部大輔
ぎょうぶたいふ
刑部省の次官。所定の管轄内において、裁判、刑の執行などを司った。長官の刑部卿を補佐した。河野通宣などに自称された。
13大蔵大輔
おおくらたいふ
大蔵省の次官。諸官庁への出納管理、宝物や度量衡の管理などを司り、長官の大蔵卿を補佐した。長束正家(豊臣家臣)などが叙任された。
13宮内大輔
くないたいふ
宮内省の次官。天皇の諸雑用など、帝室の御用全般を司り、長官の宮内卿を補佐した。酒井家次、相良義滋(相良晴広のの養父)などが叙任された。
13弾正少弼
だんじょうしょうひつ
弾正台の次官。二官八省から独立して検察を司った。弾正大弼と同様、長官の弾正尹を補佐した。上杉謙信、浅野長政などが叙任された。
13左近衛少将
さこのえしょうしょう
左近衛府の次官。内裏の警衛を務めた。左近衛中将と同様、長官の左近衛大将を補佐した。一条兼定、西園寺実充(公広の養父)、徳川忠長などが叙任された。
13左近衛少将
さこのえしょうしょう
左近衛府の次官。内裏の警衛を務めた。左近衛中将と同様、長官の左近衛大将を補佐した。一条兼定、西園寺実充(公広の養父)、徳川忠長などが叙任された。
13左近衛権少将
さこのえごんしょうしょう
左近衛少将の権官。「権」は定員超過のために仮設された職位を表す。職掌は左近衛少将と同じである。蒲生氏郷、結城秀康など多くの武将が叙任された。
13左近衛権少将
さこのえごんしょうしょう
左近衛少将の権官。「権」は定員超過のために仮設された職位を表す。職掌は左近衛少将と同じである。細川忠興、前田利家など多くの武将が叙任された。
13右近衛少将
うこのえしょうしょう
右近衛府の次官。内裏の警衛を務めた。右近衛中将と同様、長官の右近衛大将を補佐した。徳川家康、板倉重宗(徳川家臣)などが叙任された。
13右近衛少将
うこのえしょうしょう
右近衛府の次官。内裏の警衛を務めた。右近衛中将と同様、長官の右近衛大将を補佐した。徳川家康、板倉重宗(徳川家臣)などが叙任された。
13右近衛権少将
うこのえごんしょうしょう
右近衛少将の権官。「権」は定員超過のために仮設された職位を表す。職掌は右近衛少将と同じである。伊達政宗などが叙任された。
13右近衛権少将
うこのえごんしょうしょう
右近衛少将の権官。「権」は定員超過のために仮設された職位を表す。職掌は右近衛少将と同じである。伊達政宗などが叙任された。
12中務少輔
なかつかさのしょう
中務省の次官。禁中の政務を司り、長官の中務卿を補佐した。脇坂安治、豊臣家臣・駒井重勝などが叙任された。また有馬則頼などに自称された。
12帯刀先生
たちはきせんじょう
帯刀の筆頭。帯刀は、春宮坊に務める舎人のうち、特に武芸に長けた者が選抜された。主な職務は皇太子宮の警備や雑務一般であった。
12大舎人頭
おおとねりのかみ
大舎人寮の長官。大舎人寮とは、禁中に宿直して警備・雑事を務める大舎人の官舎をいう。大舎人は数百人いたため、官舎管理も膨大なものであった。
12図書頭
ずしょのかみ
図書寮の長官。中務省に属し、朝廷の図書の保管や国史の編纂、書籍の書写、諸官庁で使用する文房具の製造と供給を任務とした。
12内匠頭
たくみのかみ
内匠寮の長官。中務省に属する令外官。宮中に務めた織手、絵師、金銀工などを束ねた。赤穂浪士で有名な浅野長矩が叙任されていた官職である。
12大学頭
だいがくのかみ
大学寮の長官。式部省に属した。学生の教育や試験、儒教の儀式・式典などを司った。大学で学ぶ科目は紀伝、明経、明法、算道の4科であった。
12雅楽頭
うたのかみ
雅楽寮の長官。治部省に属し、楽人・舞人の選抜・教育など、音楽および歌舞に関わる事務全般を司った。酒井忠世、生駒親正などが叙任された。
12玄蕃頭
げんばのかみ
玄蕃寮の長官。治部省に属し、僧尼の掌握、外国使節の接待などを任務とした。有馬豊氏(久留米藩主)などが叙任された。また石川康長などに自称された。
12主計頭
かずえのかみ
主計寮の長官。民部省に属し、歳入・歳出、決算・予算の経理を司った。加藤清正、平岩親吉、井上正就(江戸幕府の老中)などが叙任された。
12主税頭
ちからのかみ
主税寮の長官。民部省に属した。税収を司り、米食の出納を監視した。諸国から集められた租税の計算は、算師という役職の者が行った。
12木工頭
もくのかみ
木工寮の長官。宮内省に属し、皇居造営などを行った。のちには工芸品制作が任務の中心となった。石田正澄(石田三成の兄)などが叙任された。
12左馬頭
さまのかみ
左馬寮の長官。御所の馬や馬具、地方の牧場馬などを管理した。足利義輝、足利義昭など、足利将軍家の一族が代々叙任された官職である。
12右馬頭
うまのかみ
右馬寮の長官。御所の馬や馬具、地方の牧場馬などを管理した。毛利元就、毛利輝元などに自称された。なお、「典厩」は馬頭の中国名である。
12兵庫頭
ひょうごのかみ
兵庫寮の長官。武器の管理・売買などを司った。もとは左右に分かれていたが、宇多天皇の代に統合された。島津義弘、陶持長(大内家臣)などが叙任された。
12左衛門佐
さえもんのすけ
左衛門府の次官。宮内の諸門の警備などを務め、長官の左衛門督を補佐した。小早川秀秋のほか、真田幸村が叙任された官位として有名である。
12右衛門佐
うえもんのすけ
右衛門府の次官。宮内の諸門の警備などを務め、長官の右衛門督を補佐した。松久通などが叙任された。また、青木俊矩(豊臣家臣)などに自称された。
12左兵衛佐
さひょうえのすけ
左兵衛府の次官。天皇の身辺の警衛を司り、長官の左兵衛督を補佐した。古河公方の足利高基などが叙任された。また織田信張(織田家臣)らに自称された。
12右兵衛佐
うひょうえのすけ
右兵衛府の次官。天皇の身辺の警衛を司り、長官の右兵衛督を補佐した。相良晴広、古河公方の足利義氏などが叙任された。
12大和守
やまとのかみ
大和国を治める国司の長官。大和国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。前田利孝(前田利家の六男)、小出吉英(豊臣家臣)などが叙任された。
12河内守
かわちのかみ
河内国を治める国司の長官。河内国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。真田信吉(信幸の子)、高力清長(徳川家臣)などが叙任された。
12伊勢守
いせのかみ
伊勢国を治める国司の長官。伊勢国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。水谷勝隆(常陸国の豪族)、小出吉親(豊臣家臣)などに自称された。
12武蔵守
むさしのかみ
武蔵国を治める国司の長官。武蔵国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。徳川秀忠、亀井茲矩などが叙任された。また森長可などに自称された。
12下総守
しもうさのかみ
下総国を治める国司の長官。下総国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。松平忠明(奥平信昌の四男)、貫隆仲(大内家臣)などが叙任された。
12近江守
おうみのかみ
近江国を治める国司の長官。近江国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。飯尾定宗(織田家臣)、須藤盛永(北条家臣)などに自称された。
12陸奥守
むつのかみ
陸奥国を治める国司の長官。陸奥国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。伊達政宗などが叙任された。また毛利元就、武田信虎などに自称された。
12越前守
えちぜんのかみ
越前国を治める国司の長官。越前国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。仙石秀久(豊臣家臣)、丹羽長秀などが叙任された。
12播磨守
はりまのかみ
播磨国を治める国司の長官。播磨国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。小出秀政(豊臣家臣)などが叙任された。
12肥後守
ひごのかみ
肥後国を治める国司の長官。肥後国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。戸川達安、保科正光(徳川家臣)などが叙任された。
12五位蔵人
ごいのくろうど
宮中の雑務を司る官職。五位殿上人の中でも、器量に優れ、家柄の良い者が特に選ばれた。天皇の御書籍、衣類、調度品などを管理した。
12五位蔵人
ごいのくろうど
宮中の雑務を司る官職。五位殿上人の中でも、器量に優れ、家柄の良い者が特に選ばれた。天皇の御書籍、衣類、調度品などを管理した。
12五位蔵人
ごいのくろうど
宮中の雑務を司る官職。五位殿上人の中でも、器量に優れ、家柄の良い者が特に選ばれた。天皇の御書籍、衣類、調度品などを管理した。
11侍従
じじゅう
中務省に属する官職。天皇に近侍して諸用を補佐した。龍造寺政家、蒲生氏郷、宇喜多秀家、大友義統など、多くの武将が叙任された。
11侍従
じじゅう
中務省に属する官職。天皇に近侍して諸用を補佐した。毛利輝元、島津義弘、小早川隆景、伊達政宗など、多くの武将が叙任された。
11侍従
じじゅう
中務省に属する官職。天皇に近侍して諸用を補佐した。福島正則、細川忠興、加藤清正、小早川秀包など、多くの武将が叙任された。
11侍従
じじゅう
中務省に属する官職。天皇に近侍して諸用を補佐した。龍造寺政家、蒲生氏郷、宇喜多秀家、大友義統など、多くの武将が叙任された。
11侍従
じじゅう
中務省に属する官職。天皇に近侍して諸用を補佐した。毛利輝元、島津義弘、小早川隆景、伊達政宗など、多くの武将が叙任された。
11侍従
じじゅう
中務省に属する官職。天皇に近侍して諸用を補佐した。福島正則、細川忠興、加藤清正、小早川秀包など、多くの武将が叙任された。
11侍従
じじゅう
中務省に属する官職。天皇に近侍して諸用を補佐した。毛利輝元、島津義弘、小早川隆景、伊達政宗など、多くの武将が叙任された。
11侍従
じじゅう
中務省に属する官職。天皇に近侍して諸用を補佐した。福島正則、細川忠興、加藤清正、小早川秀包など、多くの武将が叙任された。
11大監物
だいけんもつ
大蔵省と内蔵寮の出納に立ち会い、倉庫の鍵を預かる監査役。実際は、鍵は普段女官が管理していた。中監物、少監物、史生といった官職が下に続く。
11大監物
だいけんもつ
大蔵省と内蔵寮の出納に立ち会い、倉庫の鍵を預かる監査役。実際は、鍵は普段女官が管理していた。中監物、少監物、史生といった官職が下に続く。
11式部少輔
しきぶのしょう
式部省の次官。文官の人事を司った。式部大輔と同様、長官である式部卿を補佐した。中村一氏、加藤明成(嘉明の子)などが叙任された。
11治部少輔
じぶのしょう
治部省の次官。役人の冠婚葬祭などを司った。治部大輔と同様、長官の治部卿を補佐した。吉川元春に自称されたほか、石田三成が叙任された官位として有名。
11民部少輔
みんぶのしょう
民部省の次官。地方の戸籍・徴税などを司った。民部大輔と同様、長官の民部卿を補佐した。戸田勝隆(豊臣家臣)、青木一重などが叙任された。
11兵部少輔
ひょうぶのしょう
兵部省の次官。武官の人事、兵士・兵器の管理を司った。兵部大輔と同様、長官の兵部卿を補佐した。井伊直政、古田重勝(豊臣家臣)などが叙任された。
11刑部少輔
ぎょうぶのしょう
刑部省の次官。裁判、刑の執行などを司った。刑部大輔と同様、長官の刑部卿を補佐した。大谷吉継などが叙任された。また小田野義忠などに自称された。
11大蔵少輔
おおくらのしょう
大蔵省の次官。出納管理などを司った。大蔵大輔と同様、長官の大蔵卿を補佐した。高山重友、長束正家(豊臣家臣)などが叙任された。
11宮内少輔
くないのしょう
宮内省の次官。天皇の諸用、帝室の御用全般を司った。宮内大輔と同様、長官の宮内卿を補佐した。長宗我部元親や木下俊房(豊臣家臣)などが叙任された。
11左京亮
さきょうのすけ
左京職の次官。京の東半分を統轄し、司法・行政・警察の面で、長官の左京大夫を補佐した。鳥居忠政(元忠の子)、分部光嘉などが叙任された。
11右京亮
うきょうのすけ
右京職の次官。京の西半分を統轄し、司法・行政・警察の面で、長官の右京大夫を補佐した。戸沢政盛、稲葉一鉄などが叙任された。
11大膳亮
だいぜんのすけ
大膳職の次官。宮内省に属し、食事や調味料の調達・製造などを務めた。長官である大膳大夫を補佐した。谷衛好(豊臣家臣)などに自称された。
11修理亮
しゅりのすけ
修理職の次官。令外官の1つ。宮内の諸施設の造営や修理を司った。柴田勝家、大野治長などが叙任された。また内藤昌豊などに自称された。
11内蔵頭
くらのかみ
内蔵寮の長官。中務省に属した。諸国の貢物を大蔵に集め、天皇の宝物や装束だけを内蔵に分け入れた。朝廷内の経済の中枢を担う官職として重視された。
11縫殿頭
ぬいどののかみ
縫殿寮の長官。中務省に属した。女御を始めとする女官や役人の妻の名簿を管理し、人事考課を行い、天皇の御服や賞賜用衣服の裁縫などを司った。
11大炊頭
おおいのかみ
大炊寮の長官。宮内省に属した。御料地で収穫された食料の管理、諸官方への食料支給などを司った。土井利勝などが叙任された。
11主殿頭
とのものかみ
主殿寮の長官。宮内省に属した。天皇が行幸に使用する乗り物を管理し、内裏の庭園を清掃するなどした。杉若氏宗(豊臣家臣)などに自称された。
11掃部頭
かもんのかみ
掃部寮の長官。中務省に属した。諸儀式の際は宮中を清掃し、式場の設備などを司った。井伊直孝などが叙任された。また明石全登などに自称された。
11勘解由次官
かげゆのすけ
勘解由使局の次官。役職異動で引き継がれる書類を審査をした。「解由」とは引き継ぎ書類のことを表す。黒田官兵衛などが叙任された。
11山城守
やましろのかみ
山城国を治める国司の長官。山城国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。直江兼続が叙任された。また斎藤道三、龍造寺隆信などに自称された。
11摂津守
せっつのかみ
摂津国を治める国司の長官。摂津国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。小西行長などが叙任された。また安宅冬康、荒木村重などに自称された。
11尾張守
おわりのかみ
尾張国を治める国司の長官。尾張国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を取り仕切った。陶晴賢などが叙任された。また織田信長などに自称された。
11三河守
みかわのかみ
三河国を治める国司の長官。三河国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。今川義元、徳川家康、結城秀康、松平忠直などが叙任された。
11遠江守
とおとうみのかみ
遠江国を治める国司の長官。遠江国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。相良武任などが叙任された。また加藤光泰などに自称された。
11駿河守
するがのかみ
駿河国を治める国司の長官。駿河国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。宇佐美定行(上杉家臣)、吉川元春などに自称された。
11甲斐守
かいのかみ
甲斐国を治める国司の長官。甲斐国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。黒田長政が叙任された。また速水時之(豊臣家臣)などに自称された。
11相模守
さがみのかみ
相模国を治める国司の長官。相模国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。大久保忠隣などが叙任された。また北条氏康などに自称された。
11美濃守
みののかみ
美濃国を治める国司の長官。美濃国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。羽柴秀長などが叙任された。また馬場信房、原虎胤などに自称された。
11信濃守
しなののかみ
信濃国を治める国司の長官。信濃国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。鍋島勝茂、南部利直などが叙任された。また武田信玄などに自称された。
11下野守
しもつけのかみ
下野国を治める国司の長官。下野国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。松平忠吉などが叙任された。また三好政康、長宗我部国親に自称された。
11出羽守
でわのかみ
出羽国を治める国司の長官。出羽国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。最上義光、坂崎直盛(宇喜多忠家の子)などが叙任された。
11加賀守
かがのかみ
加賀国を治める国司の長官。加賀国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。丹羽長重、大久保忠常(大久保忠隣の子)などが叙任された。
11越中守
えっちゅうのかみ
越中国を治める国司の長官。越中国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。長船貞親、寺沢広政(寺沢広高の父)、細川忠興などが叙任された。
11越後守
えちごのかみ
越後国を治める国司の長官。越後国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。管領細川家臣の三好政長や香西元成などに自称された。
11丹波守
たんばのかみ
丹波国を治める国司の長官。丹波国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。徳川家臣の松平康長や本多富正などが叙任された。
11但馬守
たじまのかみ
但馬国を治める国司の長官。但馬国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。山口重政(徳川家臣)、柳生宗矩などが叙任された。
11因幡守
いなばのかみ
因幡国を治める国司の長官。因幡国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。三好政勝、新関久正(最上家臣)などに自称された。
11伯耆守
ほうきのかみ
伯耆国を治める国司の長官。伯耆国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を取り仕切った。杉重矩などが叙任された。また石川数正などに自称された。
11出雲守
いずものかみ
出雲国を治める国司の長官。出雲国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。石川数正、本多忠朝などが叙任された。
11美作守
みまさかのかみ
美作国を治める国司の長官。美作国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。伊達政宗、森忠政などが叙任された。また赤尾清綱などに自称された。
11備前守
びぜんのかみ
備前国を治める国司の長官。備前国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。波多野稙通(管領細川家臣)、石川貞清などに自称された。
11備中守
びっちゅうのかみ
備中国を治める国司の長官。備中国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。丹羽長正などが叙任された。また原田直政、毛利隆元などに自称された。
11備後守
びんごのかみ
備後国を治める国司の長官。備後国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。福島忠勝(福島正則の次男)、池田知正、石川貞通などが叙任された。
11安芸守
あきのかみ
安芸国を治める国司の長官。安芸国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。関盛信(伊勢の豪族)、多賀谷政広、神保氏張などに自称された。
11周防守
すおうのかみ
周防国を治める国司の長官。周防国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。木下延重(豊臣家臣)、松平康重(徳川家臣)などが叙任された。
11紀伊守
きいのかみ
紀伊国を治める国司の長官。紀伊国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。池田恒興、青木一矩、石川康次などに自称された。
11阿波守
あわのかみ
阿波国を治める国司の長官。阿波国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。蜂須賀家政などが叙任された。また三好長治などに自称された。
11讃岐守
さぬきのかみ
讃岐国を治める国司の長官。讃岐国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。生駒一正、酒井忠勝などが叙任された。また十河一存などに自称された。
11伊予守
いよのかみ
伊予国を治める国司の長官。伊予国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。阿部正勝などが叙任された。また池田秀氏(豊臣家臣)らに自称された。
11筑前守
ちくぜんのかみ
筑前国を治める国司の長官。筑前国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。三好義興、黒田長政、羽柴秀吉らが叙任された官位として有名である。
11筑後守
ちくごのかみ
筑後国を治める国司の長官。筑後国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。田中吉政などが叙任された。また池田長正、池田勝正などに自称された。
11肥前守
ひぜんのかみ
肥前国を治める国司の長官。肥前国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。河尻秀長(秀隆の子)、龍造寺政家などが叙任された。
11豊前守
ぶぜんのかみ
豊前国を治める国司の長官。豊前国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。岡利勝などが叙任された。また毛利勝永、三好義賢などに自称された。
11豊後守
ぶんごのかみ
豊後国を治める国司の長官。豊後国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を取り仕切った。杉興運などが叙任された。また松倉重政などに自称された。
10大外記
だいげき
詔勅や奏文を取り扱い、種々の儀式をも司る役職。内記の作った詔勅を吟味するなどした。少納言の直属で、少内記の上に位置する官職であった。
10大外記
だいげき
詔勅や奏文を取り扱い、種々の儀式をも司る役職。内記の作った詔勅を吟味するなどした。少納言の直属で、少内記の上に位置する官職であった。
10左大史
さだいし
詔勅や奏文を取り扱い、諸国の庶務をも司る役職。外記と同じく、文筆に秀でた者が叙任された。原則として、正六位上の者から選ばれた。
10右大史
うだいし
詔勅や奏文を取り扱い、諸国の庶務をも司る役職。外記と同じく、文筆に秀でた者が叙任された。従五位下の者が就任すると「使の大夫」と呼ばれた。
10中務大丞
なかつかさたいじょう
中務省の判官。長官である中務卿の政務を補佐し、中務省内の事務全般を取り扱った。相良武任などが叙任された。また平手政秀に「中務丞」と自称された。
10大内記
だいないき
詔勅や奏文を取り扱う官職。中務省に属した。詔勅の草案や、位記などを作成した。儒者など、文章に長けた者が選ばれることが多かった。
10大内記
だいないき
詔勅や奏文を取り扱う官職。中務省に属した。詔勅の草案や、位記などを作成した。儒者など、文章に長けた者が選ばれることが多かった。
10内蔵正
くらのかみ
内蔵寮の官吏とともに天皇の宝物や装束を内蔵で管理した。内蔵寮には職工も属しており、織手、典履、典革などの職人が各々の製造を担った。
10正親正
おおきみのかみ
正親司の長官。宮内省に属し、皇族の御名簿・年俸・時服を管理した。おもに白河家などが代々任官していたという。下に史生などの役職が続く。
10内膳正
ないぜんのかみ
内膳司の長官。宮内省に属し、天皇の食事を調理した。毒味は長官の責任とされていた。板倉重昌(徳川家臣)などが叙任された。
10奉膳
ぶぜん
内膳司の長官。宮内省に属し、天皇の食事の調理と供進を司った。毒味は長官の責任とされていた。内膳正とともに内膳司を束ね、その仕事は同じである。
10造酒正
みきのかみ
造酒司の長官。宮内省に属し、酒造りを専門とした。酒造の原料は播磨の庸米が使われたという。下に史生、酒部、使部などの役職が続く。
10東市正
ひがしのいちのかみ
東市司の長官。左京職に属する。東市での交易の監督、度量衡の管理、財貨の鑑定、価格の公定などを行った。片桐且元などが叙任された。
10西市正
にしのいちのかみ
西市司の長官。右京職に属する。西市での交易の監督、度量衡の管理、財貨の鑑定、価格の公定などを行った。また市内を警備し、市での刑も執行した。
10弾正大忠
だんじょうだいちゅう
弾正台の判官。二官八省から独立して検察を司った。長官の弾正尹を補佐した。織田信長、六角定頼(義賢の父)など、多くの武将に「弾正忠」を自称された。
10左近将監
さこんしょうげん
左近衛府の判官。内裏の警衛を務めた。滝川一益、立花宗茂、富田一白(豊臣家臣)などが叙任された。五位に昇進した場合は「左近大夫」と呼ばれる。
10左近将監
さこんしょうげん
左近衛府の判官。内裏の警衛を務めた。滝川一益、立花宗茂、富田一白(豊臣家臣)などが叙任された。五位に昇進した場合は「左近大夫」と呼ばれる。
10右近将監
うこんしょうげん
右近衛府の判官。内裏の警衛を務めた。五位に昇進した場合は「右近大夫」と呼ばれる。高山重友の通称「右近」は、この「右近大夫」のことである。
10右近将監
うこんしょうげん
右近衛府の判官。内裏の警衛を務めた。五位に昇進した場合は「右近大夫」と呼ばれる。高山重友の通称「右近」は、この「右近大夫」のことである。
09式部大丞
しきぶたいじょう
式部省の判官。文官の人事を司り、式部省内の事務全般を担当した。また録(さかん)、史生(ししょう)などの職位を管轄した。
09治部大丞
じぶたいじょう
治部省の判官。役人の冠婚葬祭などを司り、治部省内の事務全般を担当した。また録(さかん)、史生(ししょう)などの職位を管轄した。
09民部大丞
みんぶたいじょう
民部省の判官。地方の戸籍や徴税などを司り、民部省内の事務全般を担当した。また録(さかん)、史生(ししょう)などの職位を管轄した。
09兵部大丞
ひょうぶたいじょう
兵部省の判官。武官の人事や兵士・兵器の管理を司り、兵部省内の事務全般を担当した。また録(さかん)などの職位を管轄した。
09刑部大丞
ぎょうぶたいじょう
刑部省の判官。裁判、刑の執行などを司り、刑部省内の事務全般を担当した。また録(さかん)、史生(ししょう)などの職位を管轄した。
09大蔵大丞
おおくらたいじょう
大蔵省の判官。出納管理などを司り、大蔵省内の事務全般を担当した。また、録(さかん)、史生(ししょう)などの職位を管轄した。
09宮内大丞
くないたいじょう
宮内省の判官。帝室の御用全般を司り、宮内省内の事務全般を取り扱った。また録(さかん)、史生(ししょう)などの職位を管轄した。
09大舎人助
おおとねりのすけ
大舎人寮の次官。行幸の際、天皇の輿である「鳳輦(ほうれん)」の御綱をとる役を務めた。大舎人は宮中に宿直し、行幸の際に天皇に近侍した。
09図書助
ずしょのすけ
図書寮の次官。中務省に属した。国史の編纂や朝廷の書籍管理などを司った。長官の図書頭を補佐した。堀田正高(徳川家臣)などが叙任された。
09内匠助
たくみのすけ
内匠寮の次官。中務省に属した。職人や工匠などを管理し、長官の内匠頭を補佐した。また画師(えし)や金銀工など、多くの職工を束ねた。
09大学助
だいがくのすけ
大学寮の次官。式部省に属した。学生の教育や儒教の儀式・式典などを司った。寮では年末に試験があり、これを寮試とよんだ。中国古典などから出題された。
09雅楽助
うたのすけ
雅楽寮の次官。治部省に属した。朝廷の音楽および歌舞全般を司り、長官の雅楽頭を補佐した。生駒親正、奥山正之(豊臣家臣)などが叙任された。
09玄蕃助
げんばのすけ
玄蕃寮の次官。治部省に属し、僧尼の統轄、外国使節の接待などを司った。「鬼玄蕃」と呼ばれた佐久間盛政は、玄蕃助の下の役である「玄蕃允」を自称した。
09主計助
かずえのすけ
主計寮の次官。民部省に属した。歳入や歳出および決算・予算を司り、長官の主計頭を補佐した。また允(じょう)などの職位を管轄した。
09主税助
ちからのすけ
主税寮の次官。民部省に属した。税収を司り、米食の出納を監視した。諸国から集められた租税の計算は、算師という役職の者が行った。
09木工助
もくのすけ
木工寮の次官。宮内省に属し、朝廷の諸施設の造営や工芸品制作などを司った。長官の木工頭を補佐し、瓦工や鍛冶などの職工を統轄した。
09左馬助
さまのすけ
左馬寮の次官。長官の左馬頭を補佐し、御所の馬や馬具、地方の牧場馬を管理した。加藤嘉明(豊臣家臣)、山名誠通などが叙任された。
09右馬助
うまのすけ
右馬寮の次官。長官の右馬頭を補佐し、御所の馬や馬具、地方の牧場馬を管理した。牧場は甲斐・武蔵・信濃・上野国などに32カ所あったという。
09兵庫助
ひょうごのすけ
兵庫寮の次官。長官の兵庫頭を補佐し、武器の管理や売買などを司った。もとは左右に職が分かれていた。杉興重(大内家臣)などが叙任された。
09隼人正
はやとのかみ
隼人司の長官。兵部省に属する。大隅、薩摩国出身の兵士である隼人の管理を務めた。薄田兼相、成瀬正成(徳川家臣)などが叙任された。
09織部正
おりべのかみ
織部司の長官。大蔵省に属し、朝廷用の高級絹織物の紡織や染色などを役目とした。戦国時代屈指の茶人・古田重然が叙任された官職として有名である。
09釆女正
うねめのかみ
釆女司の長官。宮内省に属し、下位の女官である釆女の選抜・教育・管理を務めた。浅野長重、服部一忠(初名小平太、織田信長の小姓)などが叙任された。
09弾正少忠
だんじょうしょうちゅう
弾正台の判官。二官八省から独立して検察を司った。長官の弾正尹を補佐した。織田信長、六角定頼(義賢の父)など、多くの武将に「弾正忠」を自称された。
09弾正少忠
だんじょうしょうちゅう
弾正台の判官。二官八省から独立して検察を司った。長官の弾正尹を補佐した。織田信長、六角定頼(義賢の父)など、多くの武将に「弾正忠」を自称された。
09上総介
かずさのすけ
上総国を治める国司の次官。上総国は親王の任国のため、介が執政した。今川義元、松平忠輝が叙任されたほか、織田信長に自称された官職として有名。
09常陸介
ひたちのすけ
常陸国を治める国司の次官。常陸国は親王の任国のため、介が執政した。青山忠成(徳川家臣)、木村重茲(豊臣家臣)などが叙任された。
09上野介
こうづけのすけ
上野国を治める国司の次官。上野国は親王の任国のため、介が執政した。本多正純などが叙任され、また留守政景などに自称された。
09安房守
あわのかみ
安房国を治める国司の長官。安房国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。里見忠義などのほか、真田昌幸が叙任された官職として有名である。
09若狭守
わかさのかみ
若狭国を治める国司の長官。若狭国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。京極忠高、内藤清次(徳川家臣)などが叙任された。
09能登守
のとのかみ
能登国を治める国司の長官。能登国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。延沢満延、猪俣邦憲などに自称された。
09佐渡守
さどのかみ
佐渡国を治める国司の長官。佐渡国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。本多正信、藤堂高虎などが叙任された。また林通勝などに自称された。
09丹後守
たんごのかみ
丹後国を治める国司の長官。丹後国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。京極高知、竹中重門、伊東長次などが叙任された。
09石見守
いわみのかみ
石見国を治める国司の長官。石見国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。大久保長安(石見銀山の奉行)、松下之綱(豊臣家臣)らが叙任された。
09長門守
ながとのかみ
長門国を治める国司の長官。長門国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を取り仕切った。毛利秀就(輝元の嫡男)、九鬼守隆、木村重成などが叙任された。
09土佐守
とさのかみ
土佐国を治める国司の長官。土佐国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。小川祐忠(豊臣家臣)、山内一豊などが叙任された。
09日向守
ひゅうがのかみ
日向国を治める国司の長官。日向国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。三好長逸などのほか、明智光秀が叙任された官職として有名である。
09大隅守
おおすみのかみ
大隅国を治める国司の長官。大隅国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。九鬼嘉隆、島津忠恒(のちの島津家久)などが叙任された。
09薩摩守
さつまのかみ
薩摩国を治める国司の長官。薩摩国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。島津忠恒(のちの島津家久)などが叙任された。
08中務少丞
なかつかさしょうじょう
中務省の判官。宮内の政務を司る。中務省内の事務全般を取り扱った。また、下位の録(さかん)や史生(ししょう)などの職位を監督した。
08式部少丞
しきぶしょうじょう
式部省の判官。文官の人事を司る。式部省内の事務全般を取り扱った。また、下位の録(さかん)や史生(ししょう)などの職位を監督した。
08治部少丞
じぶしょうじょう
治部省の判官。役人の冠婚葬祭などを司る。治部省内の事務全般を取り扱った。また、下位の録(さかん)や史生(ししょう)などの職位を監督した。
08民部少丞
みんぶしょうじょう
民部省の判官。地方の戸籍や徴税などを司る。民部省内の事務全般を取り扱った。また、録(さかん)や史生(ししょう)などの職位を管轄した。
08兵部少丞
ひょうぶしょうじょう
兵部省の判官。定員は2名。武官の人事などを司る。兵部省内の事務全般を取り扱った。また、録(さかん)や史生(ししょう)などの職位を管轄した。
08刑部少丞
ぎょうぶしょうじょう
刑部省の判官。定員は2名。裁判、刑の執行などを司る。刑部省内の事務全般を取り扱った。また、録(さかん)や史生(ししょう)などの職位を管轄した。
08大蔵少丞
おおくらしょうじょう
大蔵省の判官。定員は2名。出納管理などを司る。大蔵省内の事務全般を取り扱った。また、録(さかん)や史生(ししょう)などの職位を管轄した。
08宮内少丞
くないしょうじょう
宮内省の判官。定員は2名。帝室の御用全般を司る。宮内省内の事務全般を取り扱った。また、録(さかん)や史生(ししょう)などの職位を管轄した。
08内蔵助
くらのすけ
内蔵寮の次官。中務省に属し、天皇の宝物や装束の管理を司った。佐々成政のほか、忠臣蔵の中心的人物・大石良雄が叙任された官位として有名である。
08縫殿助
ぬいどののすけ
縫殿寮の次官。中務省に属し、女官の考課や裁縫の監督などを司る。長官の縫殿頭を補佐した。小野木重次、徳川家臣・本多康俊などが叙任された。
08大炊助
おおいのすけ
大炊寮の次官。宮内省に属し、御料地の米や雑穀の管理などを司った。長官の大炊頭を補佐した。大内家臣・飯田興秀などが叙任された。
08主殿助
とのものすけ
主殿寮の次官。宮内省に属し、天皇の乗り物の管理や内裏の掃除などを司った。長官の主殿頭を補佐した。また大允(だいじょう)などの職位を管轄した。
08掃部助
かもんのすけ
掃部寮の次官。宮内省に属し、殿上を清掃し、儀式の式場設備などを管理した。長官の掃部頭を補佐し、また下位の大允(だいじょう)などの職位を監督した。
08主水正
もんどのかみ
主水司の長官。宮内省に属し、水や氷室を管理した。主水は「モヒトリ」とも読み、「モヒ」は飲み水を表す。上田重安などが叙任された。
08舎人正
とねりのかみ
春宮坊・舎人監の長官。舎人監は東宮坊に属する大舎人寮と同様な機関で、東宮坊の宿直、警備、雑務、行啓の際の近侍などを主な任務とした。
08主膳正
しゅぜんのかみ
春宮坊・主膳監の長官。主膳監は宮内省に属する内膳司と同様な機関である。御饌の調進を主な任務とした。のちに内膳司が兼務したため、廃止されたという。
08主蔵正
くらのかみ
春宮坊・主蔵監の長官。主蔵監は東宮坊に属する内蔵寮と同様な機関である。東宮坊内の金・玉、宝器を管理し、装束の裁縫などを務めた。
08左衛門大尉
さえもんのだいじょう
左衛門府の判官。内裏の諸門を警衛し、長官の左衛門督を補佐した。五位に昇進した場合は「左衛門大夫」と呼ばれる。福島正則などが叙任された。
08左衛門大尉
さえもんのだいじょう
左衛門府の判官。内裏の諸門を警衛し、長官の左衛門督を補佐した。五位に昇進した場合は「左衛門大夫」と呼ばれる。福島正則などが叙任された。
08左衛門大尉
さえもんのだいじょう
左衛門府の判官。内裏の諸門を警衛し、長官の左衛門督を補佐した。五位に昇進した場合は「左衛門大夫」と呼ばれる。福島正則などが叙任された。
08右衛門大尉
うえもんのだいじょう
右衛門府の判官。内裏の諸門を警衛し、また、長官の右衛門督を補佐した。五位に昇進した場合は「右衛門大夫」と呼ばれる。
08右衛門大尉
うえもんのだいじょう
右衛門府の判官。内裏の諸門を警衛し、また、長官の右衛門督を補佐した。五位に昇進した場合は「右衛門大夫」と呼ばれる。
08右衛門大尉
うえもんのだいじょう
右衛門府の判官。内裏の諸門を警衛し、また、長官の右衛門督を補佐した。五位に昇進した場合は「右衛門大夫」と呼ばれる。
08左兵衛大尉
さひょうえのだいじょう
左兵衛府の判官。天皇の身辺警備を務める。定員は1名だったが、のちに20〜25名に増員された。なお、「武衛」は兵衛の中国名である。
08左兵衛大尉
さひょうえのだいじょう
左兵衛府の判官。天皇の身辺警備を務める。定員は1名だったが、のちに20〜25名に増員された。なお、「武衛」は兵衛の中国名である。
08左兵衛大尉
さひょうえのだいじょう
左兵衛府の判官。天皇の身辺警備を務める。定員は1名だったが、のちに20〜25名に増員された。なお、「武衛」は兵衛の中国名である。
08右兵衛大尉
うひょうえのだいじょう
右兵衛府の判官。天皇の身辺警備を務める。定員は1名だったが、のちに20〜25名に増員された。なお、「武衛」は兵衛の中国名である。
08右兵衛大尉
うひょうえのだいじょう
右兵衛府の判官。天皇の身辺警備を務める。定員は1名だったが、のちに20〜25名に増員された。なお、「武衛」は兵衛の中国名である。
08右兵衛大尉
うひょうえのだいじょう
右兵衛府の判官。天皇の身辺警備を務める。定員は1名だったが、のちに20〜25名に増員された。なお、「武衛」は兵衛の中国名である。
08秋田城介
あきたじょうのすけ
秋田城司の長官。秋田城を守衛し、蝦夷からの侵攻に備えた。織田信忠などが叙任された。また安東家の当主に代々自称された。
08六位蔵人
ろくいのくろうど
宮中の雑務を司る官職。六位殿上人の中から選出され、天皇の御膳を給仕するなどした。六位蔵人の中にも席次があり、最上位を極掾iごくろう)と呼んだ。
08六位蔵人
ろくいのくろうど
宮中の雑務を司る官職。六位殿上人の中から選出され、天皇の御膳を給仕するなどした。六位蔵人の中にも席次があり、最上位を極掾iごくろう)と呼んだ。
08六位蔵人
ろくいのくろうど
宮中の雑務を司る官職。六位殿上人の中から選出され、天皇の御膳を給仕するなどした。六位蔵人の中にも席次があり、最上位を極掾iごくろう)と呼んだ。
07左京大進
さきょうだいじょう
左京職の官職。京の東半分を管轄とし、司法・行政・警察を司った。また、管内の道路や橋梁を管理した。京職はのちに検非違使に取って代った。
07右京大進
うきょうだいじょう
右京職の官職。京の西半分を管轄とし、司法・行政・警察を司った。また、管内の道路や橋梁を管理した。京職はのちに検非違使に取って代った。
07大膳大進
だいぜんだいじょう
大膳職の役職。大膳とは内膳と対になる機関である。内膳が天皇の御膳を担当するのに対して、大膳は臣下に下賜された食事を担当する。
07修理大進
しゅりだいじょう
修理職の官職。修理職は木工寮とともに内裏の修理などを手掛ける。皇居の修繕や造営などの大役も担った。この他に、権亮、史生、算師などの役職があった。
07主殿首
とのものかみ
春宮坊・主殿署の長官。主殿署は東宮坊に属する主殿寮と同様な機関である。東宮坊の湯水・薪炭の管理、御庭の清掃などを主な任務とした。
07主工首
たくみのかみ
春宮坊・主工署の長官。主工署は東宮坊に属する木工寮と同様な機関である。東宮坊内での土木工作、銅鉄鋳造などを主な任務とした。
07主馬首
しゅめのかみ
春宮坊・主馬署の長官。主馬署は東宮坊に属する馬寮と同様な機関である。親王の乗馬鞍具などを調達・管理した。大野治房(大野治長の弟)らが叙任された。
07勘解由判官
かげゆのじょう
勘解由使局の判官。役職異動で引き継がれる書類の審査をした。また下位である主典(さかん)や史生(ししょう)などの職位を監督した。
07和泉守
いずみのかみ
和泉国を治める国司の長官。和泉国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。藤堂高虎、松平家乗(徳川家臣)などが叙任された。
07伊賀守
いがのかみ
伊賀国を治める国司の長官。伊賀国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。筒井定次などが叙任され、また安藤守就などに自称された。
07志摩守
しまのかみ
志摩国を治める国司の長官。志摩国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。花房正成(宇喜多家臣)、寺沢広高、松前慶広などが叙任された。
07伊豆守
いずのかみ
伊豆国を治める国司の長官。伊豆国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。真田信幸、松前慶広などが叙任された。また赤池長任などに自称された。
07飛騨守
ひだのかみ
飛騨国を治める国司の長官。飛騨国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。蒲生氏郷、太田一吉(豊臣家臣)などが叙任された。
07隠岐守
おきのかみ
隠岐国を治める国司の長官。隠岐国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。石田正継(石田三成の父)、垣屋恒総(豊臣家臣)などが叙任された。
07淡路守
あわじのかみ
淡路国を治める国司の長官。淡路国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。脇坂安元(安治の次男)などが叙任された。
07壱岐守
いきのかみ
壱岐国を治める国司の長官。壱岐国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。葛西晴信、石川貞政(豊臣家臣)などが叙任された。
07対馬守
つしまのかみ
対馬国を治める国司の長官。対馬国内の行政・司法・警察のほか、庶政全般を司った。山内一豊、安藤重信(徳川家臣)などが叙任された。
06少外記
しょうげき
大外記に次ぐ官職。詔勅や奏文を司るとともに、種々の儀式にも携わる。文筆に長けていることが必須であった。下位には史生、使部という役があった。
06少外記
しょうげき
大外記に次ぐ官職。詔勅や奏文を司るとともに、種々の儀式にも携わる。文筆に長けていることが必須であった。下位には史生、使部という役があった。
06左少史
さしょうし
左大史に次ぐ官職。詔勅や奏文を司るとともに、諸国の庶務にも携わる。大外記や小外記と同じく、文筆に秀でた者が任じられた。
06右少史
うしょうし
右大史に次ぐ官職。詔勅や奏文を司るとともに、諸国の庶務にも携わる。大外記や小外記と同じく、文筆に秀でた者が任じられた。
06少内記
しょうないき
詔勅や奏文を司る官職。中務省に属し、詔勅の草案や、位記などを担当した。大内記、中内記に次ぐ官職であったが、中内記は廃止された。
06少内記
しょうないき
詔勅や奏文を司る官職。中務省に属し、詔勅の草案や、位記などを担当した。大内記、中内記に次ぐ官職であったが、中内記は廃止された。
06左京少進
さきょうしょうじょう
左京職の官職。京の東半分を管轄し、司法・行政・警察を司った。また、管内の道路や橋を管理し、条内に発布する条令を整備した。
06右京少進
うきょうしょうじょう
右京職の官職。京の西半分を管轄し、司法・行政・警察を司った。また、管内の道路や橋を管理し、条内に発布する条令を整備した。
06大膳少進
だいぜんしょうじょう
大膳大進に次ぐ役職。大膳とは内膳と対になる機関である。内膳が天皇の御膳を担当するのに対して、大膳は臣下に下賜された食事を担当する。
06修理少進
しゅりしょうじょう
修理大進に次ぐ官職。修理職は木工寮とともに内裏の修理などを手掛ける。皇居の修繕や造営などの大役も担った。また権亮、史生、算師などの役職が続いた。
06左馬大允
さまのだいじょう
左馬寮の官職。御所や諸国の牧場馬、馬具を管理した。馬寮にはほかに、馬医師や騎士、馬部などの役職があり、馬医師は馬の治療などを担当した。
06右馬大允
うまのだいじょう
右馬寮の官職。御所や諸国の牧場馬、馬具を管理した。馬寮にはほかに、馬医師や騎士、馬部などの役職があり、馬医師は馬の治療などを担当した。
06兵庫大允
ひょうごのだいじょう
兵庫寮の官職。武器を売買して調達し、元旦や外国使節の接待に用いる儀式用の武器や、実戦用の武器・武具を厳重に管理した。
06左衛門少尉
さえもんのしょうじょう
左衛門大尉に次ぐ官職。内裏の諸門を警衛し、長官の左衛門督を補佐した。五位に昇進した場合は「左衛門大夫」と呼ばれる。
06左衛門少尉
さえもんのしょうじょう
左衛門大尉に次ぐ官職。内裏の諸門を警衛し、長官の左衛門督を補佐した。五位に昇進した場合は「左衛門大夫」と呼ばれる。
06左衛門少尉
さえもんのしょうじょう
左衛門大尉に次ぐ官職。内裏の諸門を警衛し、長官の左衛門督を補佐した。五位に昇進した場合は「左衛門大夫」と呼ばれる。
06右衛門少尉
うえもんのしょうじょう
右衛門大尉に次ぐ官職。内裏の諸門を警衛し、長官の右衛門督を補佐した。五位に昇進した場合は「右衛門大夫」と呼ばれる。
06右衛門少尉
うえもんのしょうじょう
右衛門大尉に次ぐ官職。内裏の諸門を警衛し、長官の右衛門督を補佐した。五位に昇進した場合は「右衛門大夫」と呼ばれる。
06右衛門少尉
うえもんのしょうじょう
右衛門大尉に次ぐ官職。内裏の諸門を警衛し、長官の右衛門督を補佐した。五位に昇進した場合は「右衛門大夫」と呼ばれる。
06左兵衛少尉
さひょうえのしょうじょう
左兵衛大尉に次ぐ官職。天皇の身辺の警備を司る。定員は1名だったが、のちに20〜25名となった。なお、「武衛」は兵衛の中国名である。
06左兵衛少尉
さひょうえのしょうじょう
左兵衛大尉に次ぐ官職。天皇の身辺の警備を司る。定員は1名だったが、のちに20〜25名となった。なお、「武衛」は兵衛の中国名である。
06左兵衛少尉
さひょうえのしょうじょう
左兵衛大尉に次ぐ官職。天皇の身辺の警備を司る。定員は1名だったが、のちに20〜25名となった。なお、「武衛」は兵衛の中国名である。
06右兵衛少尉
うひょうえのしょうじょう
右兵衛大尉に次ぐ官職。天皇の身辺の警備を司る。定員は1名だったが、のちに20〜25名となった。なお、「武衛」は兵衛の中国名である。
06右兵衛少尉
うひょうえのしょうじょう
右兵衛大尉に次ぐ官職。天皇の身辺の警備を司る。定員は1名だったが、のちに20〜25名となった。なお、「武衛」は兵衛の中国名である。
06右兵衛少尉
うひょうえのしょうじょう
右兵衛大尉に次ぐ官職。天皇の身辺の警備を司る。定員は1名だったが、のちに20〜25名となった。なお、「武衛」は兵衛の中国名である。
05少監物
しょうけんもつ
大監物を補佐する官職。大蔵省と内蔵寮の出納に立ち会い、倉庫の鍵を預かる監査役を務めた。実際、普段は女官が鍵を管理していた。
05少監物
しょうけんもつ
大監物を補佐する官職。大蔵省と内蔵寮の出納に立ち会い、倉庫の鍵を預かる監査役を務めた。実際、普段は女官が鍵を管理していた。
05大舎人大允
おおとねりのだいじょう
大舎人寮の上官。大舎人は宮中に宿直して警備・雑務を務め、行幸の際に天皇に近侍した。大舎人のうち、特に家柄が良く信頼の置ける者は内舎人に選ばれた。
05図書大允
ずしょのだいじょう
図書寮の上官。中務省に属した。朝廷の図書の保管や国史の編纂、書籍の書写、諸官庁で使用する文房具の製造と供給を任務とした。
05内匠大允
たくみのだいじょう
内匠寮の上官。中務省に属する令外官。職人・工匠を管理し、織手、絵師、金銀工などを束ねた。赤穂浪士で有名な浅野長矩が叙任されていた官職である。
05大学大允
だいがくのだいじょう
大学寮の官職。式部省に属し、学生の教育や儒教の儀式・式典などを司った。大学寮にはほかに、法律を教授する明法博士や歴史を教授する文章博士があった。
05雅楽大允
うたのだいじょう
雅楽寮の上官。治部省に属し、楽人・舞人の選抜・教育など、音楽および歌舞に関わる事務全般を司った。歌師、舞師、笛師、唐楽師、高麗楽師などを束ねた。
05玄蕃大允
げんばのだいじょう
玄蕃寮の上官。治部省に属し、僧尼の掌握、外国使節の接待などを任務とした。「蕃」は外国人を意味する。玄蕃寮にはほかに大属、少属などの役職があった。
05主計大允
かずえのだいじょう
主計寮の上官。民部省に属し、歳入・歳出、決算・予算の経理を司った。主計寮にはほかに、権助、大属、少属、史生、使部などの役職があった。
05主税大允
ちからのだいじょう
主税寮の官職。民部省に属した。税収を司り、米食の出納を監視した。諸国から集められた租税の計算は、算師という役職の者が行った。
05木工大允
もくのだいじょう
木工寮の官職。宮内省に属し、朝廷の諸施設の造営や工芸品制作などを司った。長官の木工頭を補佐し、瓦工や鍛冶などの職工を統轄した。
04大舎人少允
おおとねりのしょうじょう
大舎人の指揮官。大舎人は宮中に宿直して警備・雑務を務め、行幸の際に天皇に近侍した。大舎人に対して、中務省に属して宿直する者を内舎人と呼んだ。
04図書少允
ずしょのしょうじょう
図書寮の官職。図書大允を補佐した。中務省に属した。朝廷の図書の保管や国史の編纂、書籍の書写、諸官庁で使用する文房具の製造と供給を任務とした。
04内匠少允
たくみのしょうじょう
内匠寮の官職。内匠大允を補佐した。中務省に属する令外官。職人・工匠などを管理し、織手、絵師、金銀工などを束ねた。
04大学少允
だいがくのしょうじょう
大学寮の官職。大学大允を補佐した。式部省に属し、学生の試験や儒教の儀式、式典などを司った。大学寮にはほかに明法博士や文章博士などの役職があった。
04雅楽少允
うたのしょうじょう
雅楽寮の官職。雅楽大允を補佐した。治部省に属し、楽人・舞人の選抜・教育など、音楽および歌舞に関わる事務全般を司った。
04玄蕃少允
げんばのしょうじょう
玄蕃寮の上官。玄蕃大允を補佐した。治部省に属し、僧尼の掌握、外国使節の接待などを任務とした。また、下位の史生使部などの役職を束ねた。
04主計少允
かずえのしょうじょう
主計寮の官職。主計大允を補佐した。民部省に属し、歳入・歳出、決算・予算の経理を司った。また下位の権助、大属、少属、史生、使部などの役職を束ねた。
04主税少允
ちからのしょうじょう
主税寮の官職。主税大允を補佐した。民部省に属した。税収を司り、米食の出納を監視した。諸国から集められた租税の計算は、算師という役職の者が行った。
04木工少允
もくのしょうじょう
木工寮の官職。木工大允を補佐した。宮内省に属し、朝廷の諸施設の造営や工芸品制作などを司った。瓦工や鍛冶などの職工を統轄した。
04左馬少允
さまのしょうじょう
左馬寮の官職。御所や諸国の牧場馬、馬具を管理した。大允、少允は左右1人が定員だったが、馬の需要が増えたため、のちに各30人に増員された。
04右馬少允
うまのしょうじょう
右馬寮の官職。御所や諸国の牧場馬、馬具を管理した。大允、少允は左右1人が定員だったが、馬の需要が増えたため、のちに各30人に増員された。
04兵庫少允
ひょうごのしょうじょう
兵庫寮の官職。兵庫大允を補佐した。武器を売買して調達し、元旦や外国使節の接待に用いる儀式用の武器や、実戦用の武器・武具を厳重に管理した。
04内蔵大允
くらのだいじょう
内蔵寮の官職。中務省に属した。天皇の宝物や装束を内蔵で管理した。高価な宝物や金銀を扱い、天皇の御召し物を用意する大役であった。
04縫殿大允
ぬいどののだいじょう
縫殿寮の官職。中務省に属し、女官の考課や裁縫の監督などを司る。縫殿寮にはほかに大属、少属、史生、宮人、染手、縫部、使部などの役職があった。
04大炊大允
おおいのだいじょう
大炊寮の官職。宮内省に属する。御料地で収穫された食料の管理、諸官司への食料支給などを任務とした。また、神事や宴会の食料を調達するなどした。
04主殿大允
とのものだいじょう
主殿寮の官職。宮内省に属し、天皇の乗り物や内裏の清掃などを務めた。主殿寮には釜殿、湯屋があり、天皇が御召しになる湯を沸かす役を務めた。
04掃部大允
かもんのだいじょう
掃部寮の官職。中務省に属し、諸儀式の際に宮中を清掃し、式場を準備した。主殿が御庭の清掃を務めるものに対して、掃部は殿上の清掃を担当した。
03内蔵少允
くらのしょうじょう
内蔵寮の官職。内蔵大允を補佐した。中務省に属し、天皇の宝物や装束を内蔵で管理した。高価な宝物や金銀を扱い、天皇の御召し物を用意する大役であった。
03縫殿少允
ぬいどののしょうじょう
縫殿寮の官職。縫殿大允を補佐した。中務省に属し、女官の考課や裁縫の監督などを司る。下位の大属、少属、史生、宮人などの役職を束ねた。
03大炊少允
おおいのしょうじょう
大炊寮の官職。大炊大允を補佐した。宮内省に属し、御料地で収穫された食料の管理、諸官司への食料支給などを任務とした。
03主殿少允
とのものしょうじょう
主殿寮の官職。主殿大允を補佐した。宮内省に属し、天皇の乗り物や内裏の清掃などを務めた。天皇が御召しになる湯を沸かす役を務めた。
03掃部少允
かもんのしょうじょう
掃部寮の官職。掃部大允を補佐した。中務省に属した。諸儀式の際に宮中を清掃し、式場を準備した。また殿上の清掃などを担当した。
03内蔵佑
くらのじょう
内蔵寮の官吏とともに天皇の宝物や装束を内蔵で管理した。内蔵寮には他に、倉庫を管理する預(あずかり)、蔵部、舎人などの役職があった。
03正親佑
おおきみのじょう
正親司の次官。宮内省に属し、皇族の御名簿・年俸・時服を管理した。おもに白河家などが代々任官していたという。下に史生などの役職が続く。
03内膳佑
ないぜんのじょう
内膳司の次官。宮内省に属し、天皇の食事を調理した。内膳司にはほかに、諸国より献上された特産物を納める贄殿(にえどの)という役職があった。
03典膳
てんぜん
内膳司の次官。宮内省に属した。天皇の食事全般を司り、長官の内膳正を補佐した。また実際の調理を務めた。小野忠明(徳川家の剣術師範)らに自称された。
03造酒佑
みきのじょう
造酒司の次官。宮内省に属し、酒造りを専門とした。酒造の原料は播磨の庸米が使われたという。下に史生、酒部、使部などの役職が続く。
03東市佑
ひがしのいちのじょう
東市司の次官。左京識に属し、市の運営全般を司った。京都の東の市には商店が51軒あり、1カ月のうち営業するのは上半月であったという。
03西市佑
にしのいちのじょう
西市司の次官。右京識に属し、市の運営全般を司った。京都の西の市には商店が31軒あり、1カ月のうち営業するのは下半月であったという。
02隼人佑
はやとのじょう
隼人司の次官。大隅、薩摩国出身の兵士である隼人を管理した。隼人司は、衛門府に属していたが、のちに兵部省に属するようになった。
02織部佑
おりべのじょう
織部司の次官。大蔵省に属した。絹織物の紡織や染色などを務め、長官の織部正を補佐した。令史(さかん)などの職位を監督した。
02釆女佑
うねめのじょう
釆女司の次官。宮内省に属した。女官の選抜や教育などを司り、長官の釆女正を補佐した。下位の令史(さかん)などの職位を監督した。
01主水佑
もんどのじょう
主水司の次官。宮内省に属した、水や粥、氷室を管理し、長官の主水正を補佐した。令史(さかん)などの職位を管轄した。
01舎人佑
とねりのじょう
春宮坊・舎人監の次官。舎人監は東宮坊に属する大舎人寮と同様な機関で、東宮坊の宿直、警備、雑務、行啓の際の近侍などを主な任務とした。
01主膳佑
しゅぜんのじょう
春宮坊・主膳監の次官。主膳監は宮内省に属する内膳司と同様な機関である。御饌の調進を主な任務とした。のちに内膳司が兼務したため、廃止されたという。
01主蔵佑
くらのじょう
春宮坊・主蔵監の次官。主蔵監は東宮坊に属する内蔵寮と同様な機関である。東宮坊内の金・玉、宝器を管理し、装束の裁縫などを務めた。
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