過去の記事[2004年10大ニュース](in 火間虫入道)


[2004年10大ニュース]
『酔拳の王 だんげの方」様の企画に参加させていただきます。
「信長の野望」といった歴史ゲームと戦国時代のニュースをメインに扱ってますので、
すごく偏ったニュース集になっております。
この記事を読んで『今年はこんなことがあったなぁ」としみじみしていただければ幸いです。

(1)『三國志英雄伝』顔CG流用騒動

システムソフト・アルファーが発売した 『三國志英雄伝』 の武将の顔CGに
コーエーの『三國志』、『真・三國無双』シリーズのものを流用されたことで、
コーエーが著作権侵害訴訟を提起。
システムソフト・アルファーは自主的に『三國志英雄伝』の販売、体験版の配布や宣伝広告を中止。

当時は検証サイトとかあって問題の画像とか見れたんですけどもう無いみたいです。残念。
そのまま流用したように見えないように反転したり、色を変えたり、微妙に傾けたりしてました。
しかし、製作チェックで誰も気づかなかったんでしょうかね?
[参考リンク]
>>コーエーがシステムソフト・アルファーに対して、著作権侵害訴訟を提起 ...[電撃オンライン]
>>システムソフト・アルファー、コーエーの著作権侵害訴訟について見解を発表 ...[電撃オンライン]


(2)『信長の野望 天下創世』顔グラ重複騒動

信長の野望シリーズの第11作 『信長の野望 天下創世』 では『すべての登場武将は顔グラフィックが新規書き下ろし!」
てな謳い文句がありましたが、蓋を開けてみると一部の武将を除き1つの顔CGを2,3人の武将が使っているという有様。
[参考リンク] >>『信長の野望 天下創世 -顔CG番号一覧-」
ファンの間では『手抜き過ぎる」、『ムードぶち壊し」といった批判が相次ぎ、
また、上記の『三國志英雄伝』顔CG流用騒動もあったことで、顔CGに対するこだわりを発揮。
無料の修正パッチにて全1000人の史実武将にオリジナルの顔グラフィックが配布された。
ショートカットにメガネ、ツリ目それにメイド服とカナヅチ・・・いえ、私の個人的な嗜好とかそういうわけではないんです。ええ・・・
その後に発売された 『太閤立志伝5』 ではオリジナル顔CG作成機能を強化。
『セーラー服、ネコミミ、アフロ、メイド服、メイドカチューシャ、羽扇子、
ブラックジャック風な白髪交じりの黒毛、三つ編、人魂」
など少し力を入れる方向を誤ったようなパーツがある
(左の画像は戦国時代を舞台に立身出世をテーマとした 『太閤立志伝5』のものです)


(3)漫画家『横山光輝(よこやま・みつてる)」先生死去

中国史劇『三国史』『水滸伝』『史記』や、 戦国武将を描いた『徳川家康』『武田信玄』『豊臣秀吉』『伊達政宗』
等、このサイトを見ている方どれか1つ読まれているのではないでしょうか?

高校時代にクラス中で「三国志」を全巻廻し読みしたことがありました。(授業中授業中でしたが)

作品も歴史ものに留まらず、『鉄人28号』で『鉄腕アトム』と共に二大ロボット漫画として人気を二分。
『伊賀の影丸』『仮面の忍者赤影』など忍者漫画、『バビル二世』『ジャイアントロボ』などのSFもの、
少女漫画『魔法使いサリー』等で幅広くヒット作を創出しています。

アクションシーンよりも頭脳を使った話の展開が横山漫画の魅力。

寝タバコが原因で火災、体を壊し逃げ遅れたため全身火傷を負い死去。
酒豪であり、ヘビースモーカーであり、麻雀はプロ級、競馬にのめりこみ馬主にまでなった方なので、
この人らしいといえばこの人らしい最後ですが、やはり惜しい・・・。
改めて黙祷。


(4)長篠の合戦から約430年 武田・織田家が和睦

戦国時代に覇を競った 甲斐・武田信玄と 尾張・織田信長の流れを汲む宗家の当主が
信玄公の命日に開かれている「信玄公祭り」に参詣。
武田家16代当主の武田邦信さんと、織田信長の宗家の12代当主、織田信成・信和さん親子は
武田神社の社殿に玉串を奉納した後、宝物殿の壁に飾られた「風林火山」の旗の前でがっちり握手。
武田さんは「旧来の遺恨を乗り越えて末永くおつきあいしたい」と話し、
信和さんも「400年以上たった現代では、平和的な付き合いが望まれます」と笑顔で話していた。


(5)織田信長、明智光秀の子孫が歴史的和解

戦国武将の 明智光秀が主君の 織田信長を討った「本能寺の変」から422年。
双方の子孫、織田信和さんと明智憲三郎さんがほど本能寺で対面、握手を交わした。
明智さんは「織田家には恨みの気持ちもあるだろうから、若干こわい」と緊張したが、
織田さんは「うれしい。今日の日を1ページ目に、末永く付き合えていけたらと思う」と笑顔で迎えた。


(6)明智光秀の子孫、話題の女性「ハナエリカ」

消費者金融のCMに流れている音楽「恋の技を決めてあなたを振り向かせる。」に一時期注目が集まりました。

ちなみに「明智光秀の子孫、歌手デビュー」という記事を私が最初に見たのは6年前。
記事を掲載していたのはコーエーより発刊されていた『月刊DaGama』
これだからコーエーは侮れない。
そういえば、 『鋼の錬金術師』の作者・荒川弘先生は『歴史パラダイス』、『月刊ダ・ガマ』」の常連投稿者だったとか。
『信長の野望 烈風伝マスターブック』 で4コマ漫画描いてたのはそういう縁からか。


(7)国内の城で唯一、個人が所有する国宝・犬山城の所有権が財団へ

犬山城は姫路城、松本城、彦根城と並び全国に4つしかない国宝指定の城の一つで、日本最古の天守閣をもつ。
1573(天文6年)、織田与治郎信康によって築城された。
1618(元和4)年、成瀬正成が入城して以降は、成瀬家が代々城主を務め現在の城主は第12代成瀬正俊氏。
日本で唯一の個人所有の城となっていたが、個人所有では相続税対策などが大きな負担で、
学術研究を進める狙いもあり財団を設立するという話。
『ギャラリーフェイク』(細野不二彦) の「狙われた天守閣」という話は犬山城がモデルかな?


(8)チンギスハンの霊廟発見

モンゴルのアウラガ遺跡を調査している日本モンゴル合同調査団は、
モンゴル帝国を建てたチンギス・ハーンの霊廟跡を発見したと発表。
調査団によると、中国の史料などから、アウラガ遺跡がチンギスハンの宮殿「大オルド」だったとみて発掘を開始。
基壇の周囲に灰や馬の骨を埋めた穴が見つかり、チンギスハンを祭るために馬などを焼いた「焼飯」の儀式が行われた証拠と判断した。

地上に何も残さないで葬られたとされるチンギスハンの陵墓の所在は世界史上の大きな謎の一つとされてきた。
霊廟跡からは陵墓についての歴史書の記述と一致する証拠が多く見つかり、陵墓発見に大きく迫った。
[参考リンク]
>>チンギスハン霊廟発見で注目のモンゴル帝国 ...[神戸新聞]


(9)四国で戦国時代関連の動きが活発?

>>阿波出身の戦国大名、三好長慶を再評価する動きが広がる ...[京都新聞]
「三好長慶会」が中心になり、研究会を開いたり史跡巡りを開催。
大河ドラマ化も目標に、時代の先端を生きた新たな 三好長慶像をPR

>>バチカンで蜂須賀家関連文書を調査、収集 ...[徳島新聞]
徳島藩の藩祖・蜂須賀家政 はかつてキリスト教の洗礼を受けたことがあるといわれる。
バチカンのイエズス会文書館は、当時の宣教師たちが書き残した関連史料を収蔵。

>>今治城築城・開町400年祭
今治城が藤堂高虎 によって建設、城下町の町割を施され400年を記念し、歴史や文化を振り返る。
藤堂高虎の劇や漫画、銅像などこの一年間様々な催しが行われました。

>>2006年放送のNHK大河ドラマは「山内一豊の妻」 ...[スポニチ]

>>(例外)長宗我部元親顕彰祭の参加者が年々減少 ...[MSN-Mainichi INTERACTIVE]


(10)『蒼天航路』年内終了?

『蒼天航路』(王欣太)は 「乱世の姦雄」と呼ばれた英雄・曹操孟徳 を主人公に配した人気漫画。
週刊モーニングにて1992年より連載されて好評を博し、コーエーの『三國志』シリーズにも多くの影響を与えた。
今年の夏頃に今年中に連載を終了するという発表があり、多くのファンを嘆かせた。

しかしながら、9月中は休載、10月、11月も隔週ペースの掲載。
今年発売されるモーニングは12月22日発売の4・5合併号だけとなり、年内終了の可能性は少なくなり一安心。
無理矢理ににあと一話で終わらせたらいろんな意味で忘れられない漫画になりますね。
第一話(当時私は14歳)から雑誌で読み続けてきたものとしては、
そんな打ち切り漫画のようなペースで終わられては欲しくないと強く願っております。


[雑記]
[2004年10大ニュース]いかがでしたでしょうか?
こうして、一年を振り返るも楽しいものです。
去年もやればよかったと後悔、ひしひしと。
来年は・・・ひとまず「信長の野望」登場武将データベースをいいかげんに完成させましょう。
最新作発表とかされる前に。

[追記-2004/12/26-]
■結果発表「2004年10大ニュース〜個人ニュースサイトの巻〜 ...[はてなダイアリー - 酔拳の王 だんげの方]
当サイトを含め93サイトが発表した今年の10大ニュースの集計結果です。
TOP30まで掲載されていて、まさに壮観・・・
本当にお疲れ様でした。

この年になって、過去を振り返るのも悪くないと思うようになりました。
「信長の野望 烈風伝」の小ネタをはじめたのもそういう感情の表れです。
まだまだ扱われて無いネタが残っているので、ボチボチ発表して行こうと思います。

また、当サイトが発表した10大ニュースを紹介してくださった、
『昨日の風はどんなのだっけ?』様、 >(2004年12月10日の記事参照)
実は私もアレはどうでもいいと考えていて「和解関連」でにまとめて紹介する予定だったのですが、
締め切り直前になって昨年のニュースが一見混じっていることに気づいて、
急遽、数合わせのために2二つに分けてしまったという経緯があります。
しっかりとそのへんの事情が見透かされてしまいましたね。
あと、聞く話によると現在犬山城に蕾を付けた桜があるとのこと。
「鹿児島でヒマワリとコスモスが咲いた」ことといい、今年の異常気象はすさまじいですな。

『上総介 戦国書店 ブログ』様、 >(2004年12月11日の記事参照)
本サイト『上総介 戦国書店』共々、いつも紹介ありがとうございます。
歴史関係のニュースも小説と同じく探せばいろいろ見つかるものです。
私は最近、歴史関係の本を読む時間が無いので、 そちで紹介されたあらすじを読んで内容を推測して楽しんでます。
それにしても、今年は本当に読んでないな・・・
今年読んだ歴史関係の本が 高田崇史の「QEDシリーズ」しか思い出せない。
歴史ものといっていいのかわかんないけど。

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